後世に残したいCDジャケット展覧会

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ジャケットに隠されたエピソード

ラックに収められているCDを、1枚1枚眺めてみよう。実に多彩なジャケットワークがほどこされていることに感心するはず。さまざまなアイディアとセンスを凝らしたジャケットは、中身の音楽をヴィジュアル的に象徴するだけでなく、それ自体がアートとして成立しているほど。お気に入りのジャケットは、ディスプレイ代わりになったりも。LP時代の作品に名ジャケットが多いのは、やはりサイズのせいだろうか。最近の紙ジャケブームで、LP発売当時のアートワークが、克明に再現されているのもうれしい。ここでは、誰もが一度は目にしている、名ジャケットをピックアップ。それに秘められた、さまざまなエピソードを紹介しよう。
音楽で結ばれた友情に寄せたディランの絵
 
ザ・バンド
「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」
EMIミュージック
1968年7月1日発売
アルバム TOCP-5351
1,500 円(税込)
Amazonで購入
子供がイタズラ描きしたようなイラストは、ボブ・ディランの手によるもの。'50年代末から活動していたホークスが、ディランのバックバンドを務めるようになったのは、'65年のこと。翌年、オートバイ事故に遭ったディランとともに、ウッドストック近郊にある家の地下室で、日夜セッションを繰り広げていた。ビッグ・ピンクと呼ばれたその地下室から生まれたのが、ザ・バンドと改名した彼らのデビュー作。ロックやブルーズ、カントリー、ゴスペルなど、あらゆるアメリカン・ルーツミュージックを飲み込んだサウンドは、完成度が高い。ディランは、ソングライティングにも積極的に関わっており、両者の音楽的絆が生んだ名盤だ。
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