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高田渡

親愛を込めて酒仙歌手と呼びたい。酒にまつわる逸話は、なぎら健壱(代表作は'73年発表の『葛飾にバッタを見た』、著書「日本フォーク私的大全」は必読)がよくエッセイにしている。高田はアメリカのプロテストシンガーの影響を受けて音楽を始めた。デビュー作となった五つの赤い風船とのスプリットLP『高田渡・五つの赤い風船』は名曲「自衛隊へ行こう」も含むそんな初期の名作。そこには明治大正の壮士演歌の流れを組む風刺精神ものぞいている。'71年から高円寺、国分寺と並びフォークの聖地“三寺”と呼ばれた東京・吉祥寺に拠点を移し、この頃から現代詩作品に曲をつけるようになる。'73年に発売された本作は全12曲中11曲が現代詩など他人の詩による作品となった。どこか飄々としながらも哀感漂う歌は高田の真骨頂。'05年4月16日に心不全のため逝去。

 

 

CD

「系図」
2000年7月26日
(オリジナル発売日:1972年4月25日)
キングレコード
アルバム
KICS-8818
1,800円(税込)/CD

 

CD

 

  01. 夜風のブルース    
  02. 69    
  03. 出稼ぎのうた    
  04. 長屋の路地に    
  05. 酒    
  06. 手紙を書こう    
  07. 系図    
  08. ミミズのうた    
  09. 告別式    
  10. 鎮静剤    
  11. 鉱夫の祈り    
  12. あしたはきっと