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◆協奏曲 「モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番、第21番」

モーツァルトは協奏曲にも数多くの作品を残した。管楽器のために書かれた協奏曲は、どれもその楽器の分野での最高傑作となっている。そしてピアノ協奏曲は生涯にわたって書き続けたジャンルだ。とりわけ、20番から最後の27番は傑作ぞろい。一つのソロ楽器(まれに複数楽器)とオーケストラによって演奏される、という現在の協奏曲の形が確立したのはモーツァルトの時代。王侯貴族お抱えのものだった音楽が平民のための演奏会で聴かれるようになり、より大向こう受けする華麗なソリストの妙技をフィーチャーしたスタイルの協奏曲が書かれるようになったのだ。通常第1楽章に置かれた無伴奏で即興演奏(作曲者や名演奏家が譜面を書いている場合もあり)を奏でるカデンツァはソリストの腕の見せどころ。最近のモーツァルトのピアノ協奏曲のCDでは、ポリーニの新録音がオススメ。約30年前に名モーツァルト指揮者カール・ベームと録音した23番&19番のディスクも名盤だったが、本作では同じウィーン・フィルをピアノを弾きながら指揮した“弾き振り”でライブ録音している。ピアノの名手だったモーツァルトもこの弾き振りで自作を演奏していたのだ。詩情豊かな音世界を生き生きと描いた17番、明るく澄みわたった空を思わせる磨き抜かれた音色で歌い上げた21番ともにポリーニの大理石のように美しいピアノの魅力が存分に発揮されている。ウィーン・フィルの柔らかな響きも魅力的。なお、21番ではイタリアの現代作曲家シャリーノのカデンツァを弾いているのも話題を呼んでいる。モーツァルトのピアノ協奏曲をまとめて聴くならアンドラーシュ・シフの選集、イングリッド・ヘブラーの全集をどうぞ。

  • ユニバーサルミュージック オフィシャルサイト
  • CD

    ピアノと指揮:マウリツィオ・ポリーニ

    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

    「モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番、第21番」
    ユニバーサルミュージック/グラモフォン
    2006年9月6日
    アルバム
    UCCG-1291
    2,548円(税込)
      01. ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453    
      02. ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467