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ダニエル・ハーディング

40~50代はまだまだヒヨっ子。指揮者の世界でよく耳にする言葉だ。しかし、31歳のハーディング、並のヒヨっ子じゃない。イギリス生まれの彼がサイモン・ラトルに認められ、'94年にバーミンガム市交響楽団を指揮してデビューしたのはまだ18歳のとき。'96年には初めて名門ベルリン・フィルの指揮台に立った。その後、一流オーケストラに次々と客演。'03年からマーラー・チェンバー・オーケストラの音楽監督に就任している。クラシック界の期待を一身に背負っている実力は、'03年の同オケを率いての来日公演で実証ずみ。作曲者の生きていた時代の演奏様式を踏まえた“ピリオド・アプローチ”を現代楽器オーケストラに用い、伝統や慣習という名のゼイ肉をそぎ落とした解釈が持ち味だ。ブラームスの交響曲第3番と第4番を収録した本作は、彼の魅力が最も発揮された名盤。低音に比重を置き、メロディーを粘っこく歌わせる従来のブラームス像を一新、引き締まった響きのなかに端正なメロディーラインを描いている。爽快にして痛快な一枚だ。一口オーナーになるほどの大のマンUサポーターにして、UKギターバンドにいても違和感ないスタイリッシュなたたずまい。“クラシック=古くさい”なんて先入観をぶち壊してくれる若きマエストロだ。

  • 東芝EMI オフィシャルサイト
  • CD

    ダニエル・ハーディング
    「ブラームス:交響曲第3&4番」
    東芝EMI
    2001年10月24日
    アルバム
    TOCE-55349
    2,800円(税込)
    01. ブラームス:交響曲第3番 へ長調 作品90 第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ
    02. ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 作品90 第2楽章:アンダンテ
    03. ブラームス:交響曲第3番 へ長調 作品90 第3楽章:ポコ・アレグレット
    04. ブラームス:交響曲第3番 へ長調 作品90 第4楽章:アレグロ
    05. ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98 第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ
    06. ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98 第2楽章:アンダンテ・モデラート
    07. ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98 第3楽章:アレグロ・ジョコーソ
    08. ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98 第4楽章:アレグロ・エネルジコ・エ・パッシオナート