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| 最近の音楽界の“CHANGE”現象といえば、まずは作品流通方式の変化だろう。自身のホームページからアルバム『In Rainbows』を、昨年リリースしたRadioheadに続き、今年はNine Inch NailsやBloc Partyを始めとする、多くの人気バンドがこの方式を採用。Nine Inch Nailsにいたっては、最新アルバム『The Slip』を全曲無料配信するという、破格のサービス精神を発揮したのも、記憶に新しい。 |
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| 音楽レーベルを介するCD販売ではない新方式のメリットは、色々考えられるが……。完成したばかりの新作を、すぐにリスナーへ届けられる迅速性と、そのリリースまでを他者へ任せずコントロールできる自主性は、アーティスト側にとっては魅力的なはず。さらに、無料配信で聴いた作品に興味を持てば、新規リスナーがライブへ足を運んだり、その後の新たな作品を手にしてもらえる可能性も高くなる。その両者とも、インターネットがこれだけ浸透したからこそ可能な現代的現象だ。 |
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その音楽配信の活発化と連動すると思われる“CHANGE”現象は、日本でも新人がブレイクする過程に見ることができる。今年のブレイク組の筆頭・青山テルマは、「そばにいるね」が世界で最も売れたダウンロード・シングルとして、ギネスで認定されるほどの人気を集めた。その数字は、携帯電話の着うたで購入された数が、かなりを占めていると思われるが……。シングル「LIFE」がテレビCMで使われ、CDに先駆けて先行配信、着うたチャートで首位になり人気に火がついた、キマグレン。“泣けるラブソング”として、女子中・高生のあいだで話題になった「キミに歌ったラブソング」が、ダウンロード数120万を突破した、Lil‘B。さらに、自身の演奏シーンが携帯サービスのCMでオンエアされ一気にブレイクしたflumpoolは、「花になれ」を配信限定発売してメジャーデビューを果たした。
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音楽配信の売上が、シングルCDの売上を初めて上回ったのは2年前。その “CHANGE” 現象に加速がかかっている現在の状況は、CDなどのパッケージ販売に主眼を置く音楽レーベルにとっては厳しいものだろう。しかし、リスナーの目線で考えると、CD、パソコン、携帯などのメディアをそれぞれの好みやライフスタイルによって選べることは、決して悪いことではない。音楽に手が届く距離が近くなり、様々な音楽を知り、音楽をさらに好きになる人の数が広がる。そんな良い相乗効果を、いち音楽ファンとしては期待したい。
(文/道明利友) |
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