前作「everyhome」と、9月19日に発売されるシングル「僕等 バラ色の日々」の2曲の原曲は、2004年の初夏に完成したもの(彼女の場合、デモ・テープは歌詞、曲とも完全に出来ている)。デモ・テープは本人の強い希望で、プロデューサー小林武史の手に渡る。デモを聴いた小林はその作品に強い感銘を受け、同じ年の秋、二人のミーティングがセットされ、その際、一度スタジオに入ろうという事になった。
年が明けて、2006年2月に烏龍舎のスタジオへ入る。小林武史のリリカルかつ情感溢れるピアノと、長い間封印されていた鬼束の声が音の塊となって、スタジオに流れた時、二人はもとより、そこに居合わせたスタッフの誰もが、このプロジェクトの成功を確信するほどの、強い生命力が作品に溢れていた。
アルバム一枚分の曲ができたら、正式にスタジオに入ろうと約束がなされていたが、その後、鬼束の創作のスピードが落ちてしまう。アルバム一枚分のデモが上がったのは、2006年12月24日のクリスマス・イブ。そして、2007年1月、山中湖近くのスタジオにおいて、合宿しながらのレコーディングとして再スタート。レコーディングは断続的に行われ、現在に至る。
「everyhome」が、ピアノと歌という極限のシンプリシティを追求することによって、成立したエッジの効いた作品とするならば、今作「僕等 バラ色の日々」は、バンド・サウンドにオーケストラレーションという、リッチなサウンド・プロダクションで、鬼束のワン・アンド・オンリーな世界観を表出した作品と言える。
そして遂に、10月31日にはニュー・アルバム『LAS VEGAS』がリリースとなる。


