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人混みに少し飽きて部屋に籠って聴く曲
selected by 藤田顕

藤田顕
1972年9月27日生まれ。O型。兵庫県出身。Teenage Fanclubを名付け親に持つギターバンドPLECTRUMのギターボーカル担当。96年ポリスターからデビューし今年10周年。モナレコード限定メモリアルCD「SWEET MEMORIES」をリリースするなど勢力的に活動中。サポートギタリストとして、BANK$, Chara, GOMES THE HITMAN, メレンゲ等で活動中。
http://www.the-plectrum.com/
ベッドタウンに生まれ、たくさんの人の中で育った第二次ベビーブーム世代の僕は、密集した住宅地の中で満足な音量で音楽を聴く事が出来ませんでした。東京に移り住んだ今もその環境は変わらず、外に出れば建物と電線で干渉された空。そんな身の回りの中で聴く音楽は、現実逃避を求めるのと同時にコンパクトさを要求するようになっていったのかもしれません。プライベートな小宇宙。狭い部屋にマッチした10曲を選んでみました。ヘッドフォンで音世界に浸るのもいいかもしれませんね。
1. ザ・ビーチ・ボーイズ「Caroline No」
美しい曲です。内向的な気持ちをそっと溶かしてくれるようなそんな響きがあります。
2. エール「Kelly Watch The Stars」
初めてAIRを聴いて、凄く好きになった曲です。ボコーダーの響きもわかりやすく、コンパクトに収まったスペイシーな世界。狭い部屋向きです。
3. カルチャー・クラブ「Karma Chameleon」
僕達の世代には懐かしい曲。PVがとても印象的でした。そんな非現実感と、美しいハーモニーで、殺風景な部屋に花を咲かせてくれます。
4. New Order「60 Miles An Hour (Radio Edit)」
昼ご飯はとかくタンパク質を摂取したくなりますが、New Orderの中でもお肉系の曲だと思います。気分を高揚させる歪んだギターのとってもかっこいい曲。ステレオの前で寝転んで聴いていた体を起こしたくなります。
5. フェニックス「If I Ever Feel Better」
AIR、PHOENIX、TAHITI80。フランスのバンドには共通のコンパクトなポップがあって僕は好きな音です。あとわりと何でもアリな所も。ダサかっこいいという人もいるけど、演奏も上手いしちゃんとしていると思います。
6. ウィルコ「Hummingbird」
今度はアメリカに飛んで、素晴らしい音楽を奏でているバンドWILCO。TEENAGE FANCLUBがシカゴに渡って制作の際、楽器を貸してあげたらしいです。木のぬくもり満載の音にきれいなコード進行。座り込んで聴き入ってしまいます。
7. ファウンテインズ・オブ・ウェイン「Troubled Times」
メンバーのAdam SchlesingerはIVYのメンバーでもあり、IVYのAndy ChaseはTAHITI80のプロデュースをやったりと、好きな音を奏でる人達がつながっていることはこちらも嬉しい気持ちになります。友人と電話で話したくなります。
8. タヒチ80「ソウル・ディープ」
やはりこの人の声はいいですね。あとリズム隊も凄く好きです。ヘッドフォンをつないで大音量にしたくなります。
9. Zero7「Destiny」
70年代の音楽を現代の技術で録音するとこうなるのでしょうか、音に深みがあって暖かくて、ゆっくり気持ちが落ち着いていくのです。
10. ニール・ヤング「Tell Me Why」
最後はこの方で締めてもらいたいと思います。若い頃はエレキのプレイにアジテイトしていたのですが、最近はアコースティックの響きが、彼の声と相まって泣けてくるんです。
