“ぞろ目でドキドキ”な東京事変、即完ツアーをレポ
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撮影 三吉ツカサ |
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東京事変「閃光少女」 |
9月26日に、3rdアルバム『娯楽(バラエティ)』をリリースした東京事変。2ndアルバム『大人(アダルト)』から約1年半ぶりとなる今作で、椎名林檎は作詞と歌唱に徹し、作曲は他のメンバーに任せるという、新しいスタイルで制作。“メンバーの曲を歌う”という結成当初の構想が、やっと実現できたという意味で、ようやくスタート地点に立つことができた彼ら。そんな事変史上、最大のキー作品になるであろう『娯楽』を引っさげた、全国7ヶ所14公演ツアー “東京事変live tour 2007 Spa & Treatment”が、昨日11月21日大盛況のうちに終了。今回は、このツアーから、11月11日(日)に行われたZepp東京公演の模様をレポートします!
◆ 東京事変 live tour 2007 Spa & Treatment
2007年11月11日(日)@Zepp東京
気温がグッと下がり、すっかり冬めいた週末。全公演即完というまさにプレミアチケットとなった、東京事変のZepp東京公演が行われた。定時よりも10分ほど遅れ、伊澤一葉(Key)、浮雲(guitar)、亀田誠治(bass)、刄田綴色(Drums)の4人が登場、彼らのシルエットが青いライトに浮かび上がる。
一曲目は最新アルバム『娯楽』から「復讐」。重厚感のあるサウンドに歪んだギターの音が会場に響きわたる中、歓声と共に紫のローブを羽織った、椎名林檎がステージ上に現れ、英語の詞を淡々と歌い出した。その歌声で、場内を一瞬で凛とした空気に変えてしまう、まさに女王ともいうべき存在感にまず圧倒された。
ローブを脱ぎ、上品なシルクサテンの白い衣装で「酒と下戸」を力強く歌い上げた後は、マイクを拡声器に持ち替え、「歌舞伎」「OSCA」をステージの右端から左端までをしなやかに歩きながら歌い、客席のテンションを一気にあげる。MCでは「今日はぞろ目(11月11日)ですね。ぞろ目の日はドキドキします。そんな日に皆様に会えて光栄です」と、なんとも椎名林檎らしい丁寧な挨拶。ステージにはシャンデリア風の照明が飾られ、男性メンバーは、白いローブを脱ぐと紫と山吹色のゆったりした衣装に身を包んでいた。ツアータイトルも"Spa & Treatment"と題されていることから、視覚的にもラグジュアリー感&リラックス感を漂わせていた。
ライブ中盤では、歴史的名盤として語り継がれる椎名林檎1stアルバム『無罪モラトリアム』から、「丸の内サディスティック」を披露。昔からのファンにとってはたまらない選曲である。そして11月21日に、DVDシングルとしてリリースされる「閃光少女」も、今回のツアーから初お披露目された。それに続くMCでは「今回のツアーの中で今日の熱気が一番スゴイ!」と、亀田師匠が嬉しいコメント。
ライブもいよいよ終盤に近づくと、ドラマ『大奥』主題歌にもなった「修羅場」を妖艶に歌い上げ、『娯楽』の中で一番のアップ・ナンバー「黒猫道」では、黒猫の映像をバックに、モッシュも起きて大盛り上がり。本編のラストは、タイトルどおり一度聴いたら忘れられない「キラーチューン」。幸福感に包まれながら締めくくられた。
アンコールのMCで、は「"心"のトリートメントと"体"のトリートメント、どちらがいいですか」と亀田師匠。客席からは「両方!」なんて欲張りな回答も。東京事変には、「心」と「体」という楽曲があり、お客さんからリクエストを募ったのである。そしてこの日披露されたのは、シングル『キラーチューン』のカップリング曲「体」。
2度目のアンコール、ラストはライブの定番曲「透明人間」。椎名林檎は、事変のトレードマーク、孔雀が描かれた赤い小旗を手拍子に合わせて振り、全22曲に渡るこの日のライブは幕を閉じた。冒頭にも書いたとおり、ニュー・アルバムで椎名林檎は作曲をしていない。シンガーソングライターとして高く評価されている彼女が、曲を書かないということを、少し残念に思っていたというのが正直なところ。しかし、フタを開けてみれば、伊澤・浮雲の両人が書いた曲は、ちょっとクセがありながらも東京事変のイメージにしっくりきて、予想を遥かに超え、素晴らしい作品に仕上がっていた。それだけでなく、歌に徹したという椎名林檎の歌唱の幅はさらに広がり、曲単位、言葉単位で様々な表情を魅せる彼女の声色に、更なる奥深さが加わった様に思う。その印象は今回のステージを観てさらに増した。今後、東京事変がどのような作品を生み出し、どんな進化を遂げるのか想像がつかないが、だからこそ楽しみで仕方がない。
そんな東京事変から嬉しいニュースが! 今回のツアーで初披露された「閃光少女」(TOBF-5540 税込1,950円)のDVDと、アナログ盤『娯楽 増刊号』(OJT-26351 税込2,800円)が11月21日リリースに。「閃光少女」は、最古参メンバーの亀田誠治が作曲を手掛けた、疾走感溢れるナンバーで、現在、水川あさみが出演しているSUBARU『STELLA R2』のCM曲としてオンエア中。そして、アナログ盤『娯楽 増刊号』では、新曲「閃光少女」と、シングル「OSCA」「キラーチューン」のカップリングを含む全8曲を収録。また現在オフィシャルサイトでは秘蔵コメント動画のストリーミングと新作スペシャル・インタビュー第4弾が掲載しているので、是非チェックしてみてください。
ニュー・アルバムのリリース、ツアー開催、新曲披露と、留まるところを知らない東京事変。バンドとしてますます成熟していくであろう彼らから、今後も目が離せない!
【セットリスト】
01. 復讐
02. 酒と下戸
03. 歌舞伎
04. OSCA
05. ランプ
06. ミラーボール
07. 金魚の箱
08. 群青日和
09. ピノキオ
10. 某都民
11. 月極姫
12. メトロ
13. 鞄の中身
14. 丸の内サディスティック
15. 閃光少女
16. 私生活
17. 修羅場
18. 黒猫道
19. キラーチューン
【アンコール】
20. 体
21. SSAW
22. 透明人間




