矢野真紀 圧巻のワンマンライブ「BIRTH」をレポート
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矢野真紀、4/29発売のアルバム「BIRTH」 |
◆ 矢野真紀 ライブ2007「BIRTH」
2007年5月20日(日)@SHIBUYA DUO MUSIC EXCHANGE
満員で埋まったDUO EXCHANGE。矢野真紀の誕生日である4月29日に、アルバム『BIRTH』をリリースしてから、大阪ブルーノート公演を終えての東京公演。2005年 10月のパルコ劇場以来のワンマンライブである。
矢野真紀のライブは和やかではあるものの、彼女が声を発した瞬間、ぴーんと張りつめた雰囲気になる。それは音がどうとか、声がどうとかそういったものではなく、まるで“矢野真紀の言霊”を聞き逃すまいとする空気感だ。トップは新作『BIRTH』の一曲目でもある「パパ」からはじまった。「遠い木霊」「ネジと愛」などが続き、中盤、「Good Time」では、カントリー風に楽しげに観客を盛り上げ、「蜜」ではムードが一変、ジャジーな大人の空間を表現した。その後、淡い恋心が伝わる「大人と子供」、また正反対に大人な恋を表した「返信」という流れは女性ならば「成長」という時間を感じるかもしれない。テンポよく進行するライブの合間でのMCでは一転して、和やかなムードを作り出す。無理に話そうとするのではなく、まるで友人に話すかのように語り、会場は笑顔で埋まる。緊張と緩和、まさにそんな感じのライブだ。
後半、代表曲の「オアシス」では唄う彼女の楽しそうな姿が伝染し、誰もが歌詞を口にしている。もう盛り上がりは最高潮だ。それぞれの曲がバリエーション豊かで、聴くものを飽きさせない内容で、最後まであっという間の出来事。この日の最後のMCで矢野真紀は“自分自身と音楽とうた”と向き合うことを真剣に話した。そのMCを具現化するかのように、唄える限りとどけていきたいという曲「窓」で終演を迎える。アンコールも用意していないと唄い始めたその「窓」、この曲にこめられた想い、観客が受け取ったこの曲の余韻こそが、このライブ“BIRTH”のテーマなのではなかろうか。
その余韻を感じながら思ったのは、矢野真紀は唄い方が変わった。圧倒的な圧力をもった“うた”の力ではなく、“うた”がやさしい圧力感で身体を包みこむ、そんな唄い方のような気がした。ニューアルバムの一曲目で始まり、最後の曲で終わるという、全体で2時間半のライブ構成。このライブは、矢野真紀の“第二幕”開幕の意思表示のようでもあった。もっと聴いていたいという感情と腹八分のまま、また観に来ようという気持ちが交錯しながら席を立ったところ、夏には浜離宮朝日ホールでのライブが決定しているとの発表が。しばらくはスポットライトに映し出された彼女の上気した笑顔と、耳に残った“うた”に放心していることだろう。彼女がMCで話していた「心のお土産」を充分もらったからだ。
◆ 矢野真紀ライブ情報
公演名:『Premium meets Premium』
公演日:2007年7月23日(月)
開場/開演:18:00/19:00
会場:東京・浜離宮朝日ホール(朝日新聞社新館2F)
料金:全席指定6,300円(税込)
一般発売:6月9日(土)
公演サイト:http://eplus.jp/pmp
浜離宮朝日ホールサイト:http://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/


