絢香 インタビュー

自分にとってすごく響くものだったんです。別に、自分に向けて書いたわけじゃないのに
「みんな空の下」は、これまでの彼女のボーカリストとしての個性が、余すことなく発揮された作品である。語りかけるように歌いだされ、一切大袈裟なとこはないけど、内面からじわじわと沸き立つ情感に、カラダ全体が包み込まれるような感動がある。「書いた」というより、何かの力が「書かせた」というか…。そんなことを直感させる作品だ。
「大阪の実家に、妹が小さい頃弾いていたピアノがあって、帰っていた時、それを使って書いた曲なんです。でも普通なら、曲を書くには集中出来る部屋と、機材と、ノートかなんかが必要なのに、その時は一切要らない状態で、書けてしまって…。それを久しぶりに聴いてみたら、自分にとってすごく響くものだったんです。別に、自分に向けて書いたわけじゃないのに」
確かに歌詞の人称にあるように“あなた”向けた歌なのである。でもそれが自分に響いたということは…。時にソング・ライターは、「自己に対する予言のように歌を書く」というが、これはまさに、そんな出来事だったのだろうか。
そしてこれまでは、作曲に関しては共作が多かった彼女なのだが、今回はカップリングの「ありがとう」を含め、作詞・作曲を一人でこなしている。まだ若い絢香には様々な“のびしろ”が潜んでいるだろうが、その中のひとつが発揮されたということだろうか。やがてこの作品は「アジエンス」CMソングとしてお茶の間に流れることになる。
「CMのコンセプトが、今年から“生きる”というテーマに変わって“それだったらこの曲はどうだろう”ということで、先方に聴いて頂いたら、気に入ってくださったんです。」
CMでも流されたサビの部分“♪あなたの笑顔は誰よりも…”のところは、特に心に響いてくる。

