キリンジ プレイリスト

キリンジのルーツが垣間見られるかも! 2人のお気に入り、よく聞く名盤をご紹介。 ※1〜3は堀込泰行、4〜6は堀込高樹がセレクト
1. She&Him 『Volume One』
堀込泰行:これはスタジオの帰り、兄の車に乗っている時にラジオでかかって気に入って、名前をチェックして翌日購入したものです。基本、アコースティックなサウンドに、グッドメロディって感じのグループで。キャロル・キングやビートルズ、ガール・ポップやガール・グループ的な音楽をやっています。ボーカルの女性は、シンプルだけど非常に良い曲を書く方で。女優もやっているみたいです。最初は、“シンプルだな…”なんて、なめてかかってましたけど、メロディも非常に良くて。ある時期は、かなりリピートしてましたね。押しつけがましさもなく、適度にユルく、良いアルバムです。
2. Roger Nichols & the Small Circle of Friends 『Full Circle』
堀込泰行:リリースされた当初は、兄を始め、周りはけっこう持っていて。色々なところでかかっていたんです。だけど、そこに飛びつくのもイヤだったんで、当時はあえて距離をおいてました(笑)。最近は、キリンジに関しても、音作りの面白さに重きを置いていたところもあったので、“良い曲が聴きたいな…”と、自分の中でのシフトのタイミングの際に、改めてこのアルバムを聴いたところ非常に良くて。打ち込みの音も多いんですが、それもピコピコではなく、生のシュミレートっぽいところも好きなんです。こちらも良い盤ですね。
3. Brian Wilson 『That Lucky Old Sun』
堀込泰行:元ビーチ・ボーイズのメンバーの作品です。彼の前作アルバム『Smile』の印象もあったんで、“ストイックで凝った作風”を想像していたんですけど、ジャケットも抜けの良い雰囲気で。“これは楽しそうなアルバムかもしれないゾ”と。で、実際聴いてみたら、凄く良い曲が多くて。全体的に聴きやすいし、サウンドも曲が求めるような自然なアレンジで、かなり好感が持てました。全曲メドレーになっているんですが、不思議と1枚ツルッと聴けちゃうんです。あれだけのキャリアを持ちながら、今もこんな凄いアルバムを作れるところは尊敬してます。
4. Clare & the Reasons 『The Movie』
堀込高樹:ジェフ・マルダ−の娘、クレア・マルダ−を中心にしたグループのアルバムです。アコースティックな楽器ばかりを使っているんですけど、ちょっと変わった感じのアレンジが魅力ですね。アルバム全体が不思議な雰囲気のわりには、メロディは品があって、基本、古臭い音楽に聴こえるかもしれないけど、今どきな感じも凄くして。そのアンバランスさが好きで、よく聴いてました。
5. V.A. 『HI GREATEST HITS』
堀込高樹:これは高校生の頃に買って、未だに聴き続けている作品です。昔は“曲が良いな…”と思って聴いていたんですけど、最近はサウンドの良さにも耳がいきますね。特にドラムの録り音には惹かれます。音の分離が凄く良いんだけど、キチンとズッシリ迫ってくるものがあるというか。今やその秘密の方が気になるという。内容的にも名曲揃いなので、安心して末永く聴き続けられる1枚です。
6. 武満徹(小澤征爾指揮) 『ノヴェンバー・ステップス』
堀込高樹:武満さんの作品は、合唱のメロディアスな盤を最初に持っていて。それが面白かったんで、“他にはどんなものがあるんだろう?”と、この盤も買ってみたんです。そうしたら、そのメロディアスなものとは多少違ってはいたんですけど、倍音で聴かせるところが凄くて。やっぱりポップスだと、基本、ドミソシ等の音階で成立するんですけど、この作品は違ってたんです。いわゆるそれが、我々ポップス畑の人間からすると凄く新鮮で。お酒を飲みながら聴くと、気持ち良く酔っ払えるんですけど、そのかわり最後までは聴けませんね(笑)。とにかく怖い。あまり夢見の良い音楽ではないんですが、その中で一瞬見せる美しさがたまらないですね。

