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キリンジ インタビュー

今年デビュー10周年を迎えたキリンジ。そんなアニバーサリー・イヤーの最後を飾るアイテムが、この彼ら初のベスト・アルバム『KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration』だ。グッドなメロディと、そこに乗せられた物語性溢れる日本語による歌にて、「現代ジャパニーズ・ポップスのスタンダード」とも呼べるエバーグリーンな名曲の数々を世に送り出してきたことを立証するかのような今作。兄・堀込高樹、弟・堀込泰行が作詞/作曲したものを、それぞれの盤に分け、収録しているのも特徴だ。今までの彼らの足跡や軌跡、楽曲のトータリーな楽しみ方はもとより、各人の個性やカラーまでも味わえる全30曲となっている。
取材・文/池田スカオ和宏

歌う人が変われば曲の印象も変わるだろうな程度に、あまり気にせず歌ってる―― 堀込泰行

MSN:今年はデビュー10周年だったこともあり、けっこう目まぐるしかったのでは?

堀込泰行:去年から今年はかなり精力的に動いたかな。去年は毎月配信限定のシングルを出したり、今年はアルバムを出したり、ツアーに出かけたりしましたからね。

堀込高樹:後半も、「みんなのうた」や、西田敏行さんの「もしもピアノが弾けたなら」等、カバー用の音源を何曲か作ったし。

MSN:そのカバー曲の方は、オリジナルよりも比較的気楽にやれたりするものなのですか?

堀込高樹:まっ、生みの苦労がないぶん、比較的こちらの方が楽かな。

堀込泰行:とは言え、気楽ではないですよ(笑)。こちらは既にある楽曲をどう自分らしく解釈するかがテーマなので。

MSN:ちなみにこういったカバーの場合、最初は、“原曲を壊してやろう”と挑むんですか、“原曲に忠実にやっていこう”と挑むんですか?

堀込高樹:曲次第でしょうか。例えば、今回の「もしもピアノが弾けたなら」だったら、メロディもキレイでシッカリしていて、ハーモニーも上手い具合についている。余計なところも足りないところもないとなると、“これはあまり動かさない方が良い”との判断だったし。そんな中、あえて、いなたいロックのアレンジにして、キリンジらしさを表わしてみましたからね。

堀込泰行:僕は最近のカバーものに関しては、音作りにはあまりタッチしていなく、歌う専門なんですけど。〈歌う人が変われば曲の印象も変わるもの〉と認識して、あまり気にせず歌ってます。普段から兄の作った曲も歌ってるんで、他のシンガーソングライターさんより、自分以外の提供楽曲を歌うことにも慣れてるし。基本、あまり悩まず、考え込まず歌ってますね。