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中島美嘉 インタビュー

19歳でデビューした中島美嘉。その声は早熟だった。あれから7年。声に年齢がやっと追いたのかもしれない。その声は、ときに十字路に立ちつくす者の背をやさしく押し、ときに桜よりはかない。ときに星のように遠く、ときに耳もとでささやく。鳥肌なくしては聴けない美嘉声の集大成『VOICE』。それを彼女の声で語ってもらった。
取材・文/藤井 徹貫 撮影/柳 大輔

コンプレックスを自覚することが、自分磨きにつながる。自覚すると、努力と時間を使うから。それは必ず自分に返ってくる。

MSN:ちょっと気の早い質問になりますが、2008年の中島美嘉を総括すると?

中島:今年の目標は、自分磨きでした。仕事以外の時間を、どれだけ自分のために使えるか。それを実行できた1年だったと思います。

MSN:具体的には、どのような時間の使い方をしたのですか?

中島:ニューヨークに住みはじめました。ニューヨークと東京、2つの場所での生活が、自分に合っていましたね。普通は、二重生活って、不安定かもしれないけど、私のバランス感覚には合っているみたいです。

MSN:ニューヨーク暮らしで、発見したことはありますか?

中島:山ほどあります(笑)。でも、大きかったのは自覚。たとえば応援してくれる人達のあたたかさ。私のことなんか、誰も知らないニューヨークで暮らすと、そのありがたさを、改めて自覚します。その気持ちが曇らないように、磨いておかなくちゃいけないなと。

MSN:ニューアルバム『VOICE』も、ニューヨーク録音ですか?

中島:7曲の歌は、あっちで録音しました。ボイトレを、また改めてはじめたんですよ。まだ成果を自覚するところまで行ってないけど、実際にやってることで、得られる安心感はありました。それが声に現われてるかもしれない。今回は、喉の仕組みや集中の仕方を、おしえてもらってます。謙虚とかじゃなくて、ずっと新人気分でやってたんですね。わかった振りする自分は嫌いだから、わからないのがあたりまえだみたいな。でも、デビュー7年目にもなると、イベントとかに出演したら、ベテラン扱いされたり(笑)。

MSN:美嘉ねえさん(笑)。

中島:そうそう。デビューがいちばん早かったり、最年長だったり。そうすると、新人気分が甘えに思えてきて。“ここは任せなさい”って言えるくらいにならなきゃなとっ。もともと発声への自信のなさもあったりするから、コンプレックスを自覚することが、自分磨きにつながると思います。自覚すると、努力と時間を使うから。それは必ず自分に返ってくるんじゃないですか。