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新垣 結衣 インタビュー

私はきれいすぎる詞よりは、あまり人に見せたくない、どこか人が隠している部分が描かれた詞の方が好きで。

MSN:それにしても前向きな歌詞ですね。

新垣:「Make my day」と「I believe」に関しては、曲を作っていただく前に、これから自分が大切にしていきたいことを書き出したリストを、Keitoさんに渡して。そこから、イメージを広げて書いていただいたんです。2曲とも、ちゃんと私が、こういうふうになりたいとか、こう思いたいと感じたことを、歌詞にしてくれたので。たとえ自分で詞を書いていなくても、その曲も、自分の一部だったりするんだなと思いましたね。

MSN:Keitoさんに渡したリストには、どんなことを挙げたのですか?

新垣:自分の思う道を、ちゃんと歩いていきたいとか、ですね。「Make my day」の女の子は、もう自分の思う道を、前に進み始めていますけど、私はまだそういうふうになりたい、と思えるようになった段階。この先、どういう考え方になるのかとか、自分でもまだわからないけど、どんな時もポジティブでいたいというのは、やっぱり理想なので。

MSN:「ソバニ」は、新垣さんの作詞。ここでは、どんなことを書こうと思っていましたか? これも新垣さんのイメージとは違う、ちょっとダークで深い内容になっていますよね?

新垣:最初に曲を聴いた時にイメージした映像は、今の歌詞の内容とは違うもので。映画のワンシーンのような、すごく大人な絵だったんです。レンガ壁の階段を下りた地下にあるバーで、ダンディーな人たちが、ブランデーを飲んでいる…みたいな(苦笑)。これは私の知らない世界だし、ちょっと書けないなと思って、一回リセットして。これは楽しいとか、前向きな感情ではないなと思ったので、私が渋谷の雑踏の中で感じたことを、そのまま書きました。私はきれいすぎる詞よりは、あまり人に見せたくない、どこか人が隠している部分が描かれた詞の方が好きで。自分が書いた詞は、全部自分自身のことなんですね。

MSN:では新垣さんも実際に、「ソバニ」のような経験があるんですね?

新垣:渋谷とか、若者が集まる所に行くと、なんでこんなに人がいるんだろうと思うんですよ。私も目的があるわけじゃなくて、なんとなく人が集まってる所に行っちゃう。人混みの中を歩いてると、まわりに人がたくさんいるのに、自分だけ浮いた感覚というか、独りぼっちだなと思う瞬間ってないですか? ただ独りぼっちだと思っていても、まわりにもそう思っている人が、いっぱいいるかもしれないと思ったら、さびしくはなくて。そんな時に感じた想いを、そのまんま歌詞にしています。