キリンジ インタビュー

やりたいことを出し切っちゃって、納得したことはやっぱり今に生きてると思いますね
MSN:ただ、『DODECADON』はセルフ・プロデュースでしたが、新作『7-seven-』では、一部で森俊之さんを共同プロデューサーとして迎えていますよね?
高樹:最初、管と弦のアレンジを、ちゃんと出来る人っていうのを探していたんです。なかなかいいと思える人って、いないんですよ。
泰行:シングルの「YOU AND ME」で、エレピを最初に弾いてもらったんです。その時に、プレイもいいし、つきあいやすい人だなって印象もあって、それでお願いしようってことになったんです。
高樹:森さんは、今の音像とアコースティックな音質の相性を、ちゃんとわかってる人だなあって印象があって。こちらの意向を伝えても、すぐ理解してくださるし。で、「ロマンティック街道」の時には、かなり細かく指定してお願いしたんですよ。それからですね、森さんとやってみようかって思ったのは。正直、セルフ・プロデュースって疲れるんですよね(笑)。『DODECAGON』でそれを経験したので、これはやっぱり誰かに手伝ってもらわないと、って思ったというのもありますね。
MSN:とはいえ、結果として、今回のアルバムで、原点に立ち返ったような印象も受けます。技巧に走ることもないし、サウンド面で実験的になり過ぎることもなく、ただただ曲の良さを伝えていこうとする姿勢が、出ていますよね。
高樹:『DODECAGON』の時に、“生演奏こそが一番”という意識を、いったん捨てたのが良かったのかもしれないです。こうでなければいけない、という意識が、なくなってきたんですよね。曲もどんどん難しくなってきていたから、もう少し聴く人の立場を、考えようって思ったりして(笑)。
泰行:あと、やっぱり互いに、ソロをやったのが大きかったですね。やりたいことを出し切っちゃって、納得したことは、やっぱり今に生きてると思いますね。今は、どういうサウンドのコーティングをしても、自分たちの曲があればキリンジになる、と思っていますから。

