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平井堅 インタビュー

僕の喜怒哀楽を全部表現できたと思っています。特になかなかだしにくい“怒”を表現している、文字通り「UPSET」なんかは、すごく気に入ってます。

確かに、アルバム収録曲の中でも、ある意味異彩を放つこの曲は、KANとのコラボレーションがなければ、生み出されなかったはずである。KANという大きな器に、自分のすべてを預けて、ただ歌うことにこだわり、そして楽しんでいる姿が浮かび上がってくる。さらに、このアルバムの完成度の高さを感じさせてくれるのは、個性の強い13曲が、無理なく整然とした曲順で並んでいることも、一因であろう。

平井 堅:アルバムの曲順は、僕だけではなく、スタッフと一緒にけっこう考えました。でもその費やした時間の分だけ、良い構成になっていると思っています。曲間にもこだわっているので、全体で楽しんで欲しいです。

僕たちリスナーがこのアルバムを聴くと、充実していて飽きのこないアルバムに感じるは間違いないが、当の平井堅本人は、このアルバムに対してどんな思いを持っているのだろうか。

平井 堅:今までリリースしてきたアルバムの中で、一番パーソナルなアルバムになりました。僕の喜怒哀楽を全部表現できたと思っています。特になかなかだしにくい“怒”を表現している、文字通り「UPSET」なんかは、すごく気に入ってます。

その中で、最も個人的に感情のひだをくすぐられた曲が、アルバムの最後を締めくくる「写真」である。亡き父への思いを綴ったこの曲は、まさに平井堅のパーソナルな面が、色濃く映し出されている。平井堅のボーカル・ピアノ・ストリングスという削ぎ落とされた編成で、自然と感情がむき出しのまま歌っている、平井堅の歌を心に染み込ませて欲しい。

そんな平井堅の、本当に久しぶりの全国ライブツアーも決定。CDを聞くだけで満足せず、徹底的に“歌うこと”にこだわりと愛情をもつ、平井堅のライブパフォーマンスもぜひ堪能して欲しい。このアルバムの13曲を、どんな風にライブで聴かせてくれるのか、今から待ち遠しくて仕方がない。

取材・文/suzuka