ウルフルズ インタビュー

ずっと“無謀なことでもちょっとぐらい無理してやった方が希望が見えるなぁ”みたいなスタンスでやってきたし。
MSN:(笑)。そういうレコーディングを経て、完成したのが本作ですね。サウンド面ではソウルやブルース、60'sあたりのロック好きには、たまらない音作り。
トータス:やっぱり僕ら自身、そういうアメリカ音楽が好きだし。音に関しては、曲に合った音作りを考えました。「キーポン節」とか、かなりアナログっぽい音になってる。ヒップホップや打ち込み系の音楽を聴いてる人には、逆に生演奏って新鮮に聴こえるだろうし。全体的に音数を少なくして、引き算のアレンジで。あとはベースとかボトムに重点を置きました。
MSN:作詞面でポイントになったのは?
トータス:とにかく突き詰めてシンプルに。余計なことを言わずに、少ない言葉数で言いたいことをピシッと言う、みたいな。
MSN:そういうシンプルな言葉ながら、ウルフルズの歌詞っていつもジーンと来るんですよね。たとえば「胸の…」もそうですし。この曲はトータスさんが予告編のナレーションに初挑戦した、映画『団塊ボーイズ』のイメージソングにもなっていて。
トータス:映画はきっと一般の方…オジさんたちは共感してくれると思いますよ。
MSN:じつは僕も40代半ばなんですけど、ウルフルズの曲って、サラリーマン世代でも共感できる曲が多いですよね。力をもらったり、慰められたり。たとえば「明日があるさ」とか、本作にも収録されている「泣けてくる」とか。
トータス:そう言ってもらえるのは嬉しいですよ。音楽の役目ってそういうことだし。別になくても生きていけるものだけど。僕らの曲を聴いて“アガるなぁ!”と言っていただけるなら、それが一番ありがたいことです。
MSN:『KEEP ON,MOVE ON』というアルバムタイトルもいいですね。“やり続ける、動き続ける”みたいな。なんか気分がアガります。
トータス:タイトルを決める時に「キーポン節」と「ムーボン音頭」という曲がヒントになったんです。“keep on”が“希望”に、“move on”が“無謀”に聞こえる。英語の意味合いとメッセージ、聞こえた音がうまく合致してるんですよね。“希望”と“無謀”という言葉が、すごくウルフルズ的で。ずっと“無謀なことでもちょっとぐらい無理してやった方が、希望が見えるなぁ”みたいなスタンスでやってきたし。ライブでも“良かった〜”じゃなくて“スッゴい良かった! 何、あれ!?”と言われるためには、ちょっとぐらい無茶した方がいい。そういうのって、ウルフルズのモットーに即してると思うんです。

