ウルフルズ インタビュー

あけっぴろげで、人懐っこくて。熱い思いを飾り気のない言葉で伝えるウルフルズの音楽は、まさに唯一無比! 1992年のデビューから15年を迎えた今年は「情熱 A GO‐GO」「両方 For You/泣けてくる」「たしかなこと」と、ここ数年にないシングルのリリースラッシュが続いた。それを締めくくるように、待望のニューアルバム『KEEP ON,MOVE ON』がリリース。彼らのこれまでの歩み、そして本作に込められた4人の男たちの思いを、ボーカルのトータス松本に聞いた。
取材・文/長尾 泰
ちょうどバンドブームの終わり頃ですね。最終電車に無理矢理飛び乗ったみたいな感じ。
MSN:今年はウルフルズのメジャーデビュー15周年でしたね。当時を振り返ってみると?
トータス松本:ちょうどバンドブームの終わり頃ですね。最終電車に無理矢理飛び乗ったみたいな感じ。ブームのほとぼりも冷めて、ロックバンドの価値なんてないも等しい状態。これはエライことになったと思いましたね。
MSN:当時と現在とで変わったものは?
トータス:一番大きく変わったのは、僕らの意識。当時はメジャーデビューすると音楽誌の表紙になれて、TVにも出られて、チャートのランキングにも入れるもんだと思ってた。なのに一向にそうならない。そうじゃないことが分かって、恐ろしい気持ちになりましたね。
MSN:そして96年12月リリースのシングル「ガッツだぜ!!」で大ブレイク。
トータス:自分たちの意識が変わって、あの曲に行くまで2〜3年かかりました。そこに行くまでは“ホンマに自分たちがやりたいことは何か?”とか、いろんなことを考えたり。今は、そこをすべて分かったうえで、音楽の仕事をしてるのが、15年での一番の変化ですね。
MSN:今年はレコード会社も移籍しました。
トータス:まぁ、15周年というのは、周りのスタッフのほうが騒いでるというか。僕らとしては、レコード会社を移籍したことのほうが大きいですね。制作の仕方も変わったんで。
MSN:それは具体的にどんな変化ですか。
トータス:以前は1年のうち、音源制作期間は2ヶ月ぐらいだったんです。夏フェス後の休暇明けに、メンバーとミーティングして。その後DVD観たり、CD聴いたり、情報収集始めてるうちに、創作意欲が湧いてきて曲ができる。で、スタジオに集まって演奏して、ということを1ヶ月ぐらいしてると曲がそろってきて、翌月からスタジオを押さえて録り始めるという。
MSN:短期集中型だったんですね。
トータス:うん。今年はとにかくいい作品をいっぱい作って、シングルもたくさん出して、と。月に1回はセッションして、レコーディングしてましたね。思いついたらすぐ曲にして(プロデューサーの伊藤)銀次さんとプリプロやって、すぐレコーディング。夏フェス期間以外は、ずっと制作してました。そしたらどんどん曲ができて“これはいい!”と。もっと早くからやっとけばよかった(笑)。
