河村隆一 インタビュー

メジャーな曲を挙げるのが恥ずかしいと思うタイプの人もいますけど、僕はそういうのは全然恥ずかしくない。
MSN:カバーしている中で特に思い入れの強い曲はありますか?
河村:織田哲郎さんの曲も、徳永英明さんの曲も、尾崎豊さんの曲もそうだし…全曲が僕にとって大切な曲ばかりですよ。そんな中、近年の曲で心に残っていたのは中島美嘉さんの「雪の華」ですね。唄ってみて改めて名曲であることを感じました。
MSN:今回唄った名曲のような作品を、ご自身も作っていきたいという意欲も掻き立てられたのではないでしょうか?
河村:僕は音楽家としての物差しを、常にクリアに持っていたいと思ってるんです。僕が曲を好きになるポイントって、“キャッチーでポピュラリティがある”ってことがすごく大きいんですよ。例えば“ビートルズで好きな曲は?”と訊かれたら、人によっては隠れた名曲を挙げるのかもしれないけど、僕だったら「Let It Be」。メジャーな曲を挙げるのが恥ずかしいと思うタイプの人もいますけど、僕はそういうのは全然恥ずかしくない。だからこういうカバーをすることが出来たし、今後もそういうクリアな物差しを持ちながら、コンポーザーとして曲を作っていきたいと思ってます。今回、こういう名曲を歌って、自分の血肉にしたことで、その物差しは今まで以上にクリアになった気がしています。
MSN:今回はこのような形で10年を総括しましたけど、来年2月3日の武道館の公演では、今までのフル・アルバムとミニ・アルバムの全70曲を唄うそうですね。
河村:“知らない自分に出会ってみたい”というのもあって、やることにしたんです。70曲唄うことで喉を少し痛めるかもしれないし、体力の限界まで行くかもしれないですけど、それを乗り越えるために自分を鍛えることは、絶対に今後の自分にとってプラスになるはずですよ。僕はハードルを高めに設定して、それに向って自分を構築していく作業が結構好きなんですよね。もともとスポーツが好きですし、唄うことってスポーツに近いことだとも考えてますから。今後も自分の知らない声とか声量とか、力強いものから繊細な表現とかも含めて、いろんなことを学んでいけたらいいなと思ってます。

