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アンダーワールド インタビュー

5年ぶりに5thアルバム『Oblivion with Bells』をリリースしたアンダーワールド。MSNミュージックでは、新作をリリースするまでのこの5年間、彼らの動向に注目。そこから自ずと解き明かされる『Oblivion with Bells』の全貌。“アナザーサイド・インタビュー”とも言うべき、興味深いリック・スミスとカール・ハイドへの一問一答!

MSN:なぜ、今回V2 Recordsを離れ、新しい環境を求めたのですか?

カール:V2との契約完了後、新たな仕事の手段を追求したいと思ったからさ。それが具体的にどういうことか、言葉では説明できなかったので、実際に自分達でやってみるしかないということもわかっていた。実際にやることで、周囲の理解を得て、いずれ新たなレコード会社と契約した時、色々な手段を使って作品を発表できるからだ。インターネットを使った音楽ダウンロード、本の出版、自分達のスタジオから生放送で送るウェブラジオ、Quicktimeを使ったウェブテレビのコンテンツ制作、5種類の12インチのリリース、即座に世界中のオーディエンスとコミュニケート可能なフォーラムの立ち上げ…そういったことすべて1980年〜81年くらいからやりたいと考えていたことなんだ。それがインターネットによって可能となったのさ。

MSN:ガブリエル・ヤレドと発表した『BREAKING and ENTERING』(詳細はこちら)を経て、制作スタイルに何か変化はありましたか?

カール:ガブリエルは素晴らしいよ。オスカーも受賞するような男だが、新たなアイディアに対して常にオープンマインだ。彼とは良い友人になれたね。僕らとやっていた時期は、彼にとってのインプロヴィゼーション(即興)期だったんだよ。実際に3人が部屋に集まって演奏を行うこともあれば、ネットでオーディオ・ファイルやMIDIファイルを交換しあい、バーチュアルなレコーディング・スタジオで互いのアイディアを行き来することもあった。そのあと、アビーロード・スタジオに場所を移し、そこでも即興と演奏を続けた。この場合の演奏とは、いわゆる昔ながらの楽器と、エレクトロニクスの両方だ。ガブリエルは僕らに、それぞれのメインの楽器を弾くことを勧めたんだ。僕の場合はギター、リックの場合はピアノ。ガブリエル自身も素晴らしいピアノ奏者なので、彼にも弾くように勧めたよ。ロンドン交響楽団とロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラとも仕事ができた。僕とリックにとっては初めてのオーケストラとの共演だった。その経験は、今回のアルバムに大きな影響を与えてくれたと思うよ。今後もYaredworldとして一緒に何かを作るつもりだ。彼は映画音楽の世界では超一流なので、常に何かに取り掛かっていて、とても忙しい。でも連絡は取り合っているし、時期が訪れたら、また3人でスタジオに入ることになるだろう。

リック:ああ、彼との仕事は本当におもしろかったし、素晴らしい経験だった。ガブリエルの才能はものすごいよ。いくつかの新しい経験をした。たとえばアビーロード・スタジオで15〜20年ぶりに仕事をして、とても楽しかったんで、2本のサントラ製作のあと、『Oblivion With Bells』のレコーディングでもアビーロードを使ったよ。ガブリエルとは数年内にアルバムを作る予定だ。今度はサントラではなく、フルアルバムをね。彼とは知人の紹介で知り合ったんだが、とてもオープンで寛容で、僕らと仕事をすることで負うかもしれないリスクへの準備もできていた。そういう些細なことが大切なんだ。言葉で何を学んだかは説明できないが、一つ一つの小さな経験が『Oblivion』に引き継がれ、生かされたことだけは間違いないよ。何よりも、素晴らしい人に囲まれて仕事をしていると、自信がつく。つい、僕らは「リズムがどうだ、Raveのスタイルがどうだ、ドイツのテクノシーンがどうだ」という話ばかりしがちだ。そういうことも勿論重要だが、基本は心がどれだけ動かされるかだ。どれだけパッションを持てるか、ということだから。