KREVA インタビュー

色んな人に届くような薄いリアリティではなくて、自分にとってのリアルを曲にぶつけて、そこにみんなが投影してくれれば。
MSN:あと、歌詞を変えてまで、「アグレッシ部(Remix) feat.KOHEI JAPAN & SHINGO☆西成」を作ろうとした理由があれば教えてもらえますか。
KREVA:アルバムの中で一曲、今のヒップホップ・シーンの中で面白いことをやっているなって人たちと、マイクを廻すようなものを入れたいなって気持ちがまずあり。でも曲調的に見合うものが見つからなくて、“じゃあ、「アグレッシ部」のリミックスはどう? ”ってことになり。KOHEI JAPANとSHINGO☆西成は今年、本当に名作と呼べるようなアルバムを出した2人だから、まあ間違いないと。
MSN:オリジナルのアンサー・ソングというか、これでかなり曲の世界観が広がりましたよね。
KREVA:いや本当に。KOHEI JAPANもオリジナルの歌詞を引用しながら仕上げていくっていう、すごく技術のいることをやってのけてくれたし。SHINGOくんはもう…、SHINGOくんが一番広げてくれたんじゃないのかな、でっかい愛でね。オレの方はもうシンプルに歌うことだけを心がけましたね。でも結果、本当に世界観は広がったし、自分でも大満足です。
MSN:そんなアルバムからあえて、象徴している曲を選ぶとどれになりますか。
KREVA:ちょっと質問とは答えがずれてはしまうんですけど、4曲目の「揺さぶるブルー」って曲を作ったのは自分にとって大きかったのかなって。常々、リアルなことを言いたいと。色んな人に届くような薄いリアリティではなくて、自分にとってのリアルを曲にぶつけて、そこにみんなが投影してくれればって、そう考えて歌詞とかを書いていたんですけど。この「揺さぶるブルー」ってのは、トラックをくれた千晴に、当時辛いことがあって、その思いが込められているんですね。自分的にも、千晴になりきれた歌詞になっていると思うんですよ。実際に自分の身に起こったことではないんだけど、事実に基づいたフィクションというか。それがうまく書けたことによって、他の曲、ラブソングとかも積極的にトライできるようになったので。この曲をちゃんと作れたことは大きいですね、新しい切り口として。
MSN:他人の経験をも、まるで自分のことのように歌えるようになったと。
KREVA:それプラス、自分の経験も加味してって感じですけど。初めて他者になれた気がしたんですよね。

