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小野 リサ インタビュー

自分でもシャウトするような歌い方って考えられない(笑)。そこで、どうしたらソウルのスピリットを失わずに、ボサノヴァでできるかが一番大事なポイントだったんです

MSN:ソウルシンガーはみんな個性が強いというか、アクが強い歌い方をしてますよね。

小野:自分でもシャウトするような歌い方って考えられない(笑)。そこで、どうしたらソウルのスピリットを失わずに、ボサノヴァでできるかが一番大事なポイントだったんです。

MSN:今回、3人のアレンジャーとコラボレートしていますね。しかも全員ギタリスト。

小野:ソウルの音の中心となっているのはハモンドオルガンなどキーボード。そしてビートを作るドラムとベースのグルーブ。それをブラジル音楽に置き換えるとしたら、ギター中心になるだろう、ということで。ある程度、自分の家で作ったプリプロを各アレンジャーに送って、スカイプで話しながらアレンジを進めていきました。サウンドコンセプトが見えてきたのは、オーティス・レディングの「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」。最初、オリジナルを聴いたときには、ボサノヴァになるとは思わなかったんです。いざアレンジしてみたら、すごくボサノヴァになじんで驚きました。こういう感じで全体が行けたらな、と。

MSN:ジェームス・ブラウンの「I Got You (I Feel Good)」も、個人的に“この曲がボサノヴァになるのか”と新鮮な驚きがありました。

小野:JBが亡くなったというのを聞いて、ソウルのなかでとても大事なこの人物の曲を1曲入れよう、と。アレンジをホメロにお願いしたら“いいアイディアが見つかったよ”と、ガットギターを中心にしてバイヨンというブラジル北東部のリズムをつけてくれたんです。素晴らしい仕上がりになりました。

MSN:スティーヴィー・ワンダーも何曲か取り上げてますね。

小野:「Overjoyed」は、ブラジリアン・ギターの大御所ドリ・カイミさんにドラマティックにアレンジしていただきました。スティーヴィーとブラジルの音楽ってつながりもあるし。彼もすごくやりやすかったようですね。「Lately」は、サンドラ・ジ・サが「Nada Mais」というタイトルでポルトガル語でカバーしているんです。英語でも歌ってみたんですけど、このアレンジだとポルトガル語で歌った方がフィットしましたね。曲がパッとふくらんだというか。