小野 リサ インタビュー

ここ数年はアメリカン・トラディショナル(『Jambalaya‐Bossa Americana‐』)やラテン(『Romance Latino vol.1〜3』)、オリエンタル(『NAIMA〜meu anjo〜』)、フレンチ(『DANS MON îILE』)、ハワイアン(『Bossa Hula Nova』)…と、さまざまな音楽にチャレンジしている小野リサ。いわば、ボサノヴァをベースにした音楽の旅を続けているという趣き。ニューアルバム『Soul & Bossa』で訪れたのは、アメリカ南部。個性の強いソウルとボサノヴァを見事に融合した本作は、新レーベル“Dois Irmãos(ドイス・イルモンス)”からの第1弾リリースとなる。
取材・文/長尾 泰 撮影/柳大輔
ソウルは直接的というか、自分の思いをそのまま歌にする印象があって。ボサノヴァは自分のなかに入れて、消化して、という時間と作業があるんです
MSN:新たにレーベルを作ったきっかけは?
小野:今回、レコード会社を移籍したのをきっかけに立ち上げました。“ドイス・イルモンス”というのは、リオ・デ・ジャネイロにある双子の丘の名前なんです。今後はボサノヴァだけじゃなくて、ブラジルの音楽を紹介していきたいな、と。制作環境の変化などは、いまのところとくに無いですね。
MSN:ここ数年はさまざまな音楽を取り上げてますが、本作のテーマはソウル。
小野:TV番組「はなまるマーケット」のエンディングテーマで、マーヴィン・ゲイの「What's Going On」を歌いませんか、というお話があって、楽曲の素晴らしさに感動して“これをボサノヴァにしたらいい感じに仕上がるんじゃないか”と。それで次のアルバムもソウルで行こう、ということに。
MSN:膨大なソウルの世界から選曲するにあたって、ポイントになったのは?
小野:ボサノヴァに合う楽曲、自分が歌うのに合う楽曲を。じつは恥ずかしいんですけど、ソウルは全然聴いてなかったんです。ブラジル音楽をずっと聴いていたので、それで手一杯だったので。逆にソウルを、とても新鮮にとらえることができたと思います。
MSN:ボサノヴァはクールなイメージがあります。逆にソウルはホットなイメージが。
小野:そうですね。まったく正反対といっていいぐらい。歌い方なんかも。ソウルは直接的というか、自分の思いをそのまま歌にする印象があって。ボサノヴァは自分のなかに入れて、消化して、という時間と作業があるんです。そこが一番の違いかな。

