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チャットモンチー インタビュー

作品を発表すれば、楽曲のクオリティの高さを絶賛され、ライブをすれば、3ピースバンドとは思えない逞しいパフォーマンスを高く評価される。いまや女性バンドのトップに躍り出ただけでなく、日本のロックシーンにもその名をしっかりと刻み付けた観のあるチャットモンチー。そんな彼女達が、またしてもカッコいい新曲3曲を収めたシングルをリリースした。語感の良さとひねりの効いたポップ感にバンドとしての新境地を思わせられた「とび魚のバタフライ」、チャットモンチー流ロックともいえるサウンドと、非常に深い歌詞が胸をえぐる「世界が終わる夜に」、浮遊感のある曲調が新しい「風」。いずれ劣らぬ秀曲揃いのシングルで、チャットモンチーの2007年の夏はスタートする。
取材・文/前原雅子

MSN:「とび魚のバタフライ」は、まさに夏という感じのポップチューンですね。

エリコ:そうなんですよ。私も歌詞を見た時、夏の風景とか楽しい夏の感じが伝わってきたので、これは元気な曲が似合うなと思って、ノリノリの曲をつけたんですけど(笑)

アキコ:実際、昨年のツアーの移動中に、車の中からとび魚が跳ねているのを見て。空と海を自由に行き来できる姿が、すごく羨ましかったんですね。というのも、思うようなライブが出来なくて、自分がちょっとヘコんでたからなんですけど。で、「あんなふうになれたらなぁ…」と思って書き始めたという。だからヘコんでなかったら、その景色から全く違う歌詞を書いたかもしれない(笑)

MSN:でもこの曲はアレンジもすごく面白くて。サビで視界がサーッと開ける感じとか、本当に気持ちがいいなと。

クミコ:サビのドラムはエッちゃんに「平泳ぎのイメージで」と言われてまして(笑)。だから大っきくて広いビートで叩くようにしたんですけど。でもそのせいか、サビで本当に曲の景色が変わりますよね。

エリコ:サビに入った瞬間、スローになるイメージがあって。でもスローなんだけど、ひと掻きでグンッて進む。それはやっぱり平泳ぎかなって。あとギターもベースもサビでは全部違うコードを弾いてるんですよ。

アキコ:だから勢いを出しながらも、結構オシャレなコードを使ってみたところもあるんですよね。

MSN:そして今回、もうひとつのタイトル曲「世界が終わる夜に」は、映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の主題歌でもありますが。これは原作を読んでから書いたそうですね。

クミコ:はい、3人でそれぞれが読んで。田舎を舞台にしたストーリーなんですけど、私たちも徳島と愛媛出身なので。良い所だけじゃない、田舎の閉塞感みたいなことを題材にしているところとか、すごいわかる気がしましたね。

エリコ:どんどん深みにハマってく、「あちゃー」みたいなことが連続していく物語で。でもそのハッピーだけじゃない感じが、チャットモンチーというバンドにも通じているな、と思いました。

アキコ:原作自体、すごいスピーディーな展開で、映像をイメージしやすかったんですね。だからなのか、いざ書き始めたらわりとその世界に入りやすかったというか。自分の中にある気持ちと、ストーリーの重なり合う部分を中心に書いていけたので。