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クラムボン インタビュー

バンドだけでなくソロ活動も充実した展開が続き、アーティストとしてのパワーが存分に高まっている3人。彼らがその魅力、世界観、そして音楽を奏でる喜びを最大限に注ぎ込んだのが、本作「Musical」だ。オリジナル・アルバムとしては7枚目となるが、クラムボンの輝きはますます深みを増している。体を心地よく揺らしてくれる躍動感、無限の幸福感が湧いてくる素敵なメロディ、心の奥底まで届いてくる言葉、永遠に包まれていたい極上のハーモニー。これらが相互作用し合いながら、抜群の表現力を発揮している文句なしの1枚だ。原田郁子に話を聞いた。

取材・文/田中 大 撮影/柳 大輔

“こういうのはやめておこう”じゃなくて、“こんなのはどう? ”って方向に行けるようになってるのが面白いですよ。

MSN:良い音が鳴りまくっているアルバムですね。バンドとしての充実感がすごく伝わってきます。

原田:嬉しいです。レコーディングは2ヶ月くらいだったんですけど、“思い起こせばそれだけ経ってた”って感じで。これだけの短期間でアルバムを作ったことはなかったんですけど、そういうことが出来る体力が、バンドとして付いてきたんだと思います。曲に関しては基本的にはミトくんが久しぶりにデモテープを作ってきて、それを主軸に進めていきました。セッションで作ったのも4曲ありますけど。

MSN:アルバムの前半は1曲目の「Merry go round!」を皮切りに、気持ちよく体を揺らせる曲が続きますが、どれも今後のライブで抜群のパワーを発揮するはずですよ。特に「GOOD TIME MUSIC」は、暖かい躍動感があって、個人的にも大好きになりました。

原田:ありがとうございます(笑)。野外ライブだと特に音がどこまでも伸びて行くんですよ。そういう感じの気持ちよさは、すごく出てるんじゃないかと思います。でも、“そういうものにしよう! ”と思いながら作ったわけではないんですけどね。とにかくミトくんから出てくるものを形にすることに集中して作ったので。頭で考えるよりも、実際に楽器に触って、どんどん曲にして行きました。

MSN:ミトさんと言えば「Bass, Bass, Bass」で大活躍してますよね。歌声もたっぷりと披露していらっしゃいますが。

原田:これは、ほぼデモテープのままで。大ちゃんのパートは重ねたんですけど、わたしの鍵盤は重ねてない。それくらい完成度の高い曲だったんですよ。ミトくんの仮歌も良かったから、“歌った方がいいんじゃない? ”って(笑)。彼もソロ作品で歌ったりしてたので、クラムボンでもそういう曲があってもいいんじゃないかと。クラムボンっていうバンドの懐もどんどん大きくなってきてるので、どんなことも出来るようになってます。“こういうのはやめておこう”じゃなくて、“こんなのはどう? ”って方向に行けるようになってるのが面白いですよ。メンバー3人が際立ってさえいれば、それでカッコイイと思える。だから、“誰がどの楽器を弾く”とかも、そんなに思わなくて良くなってきてる気がします。凝り固まっちゃうことはなくなってきてますね。