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アークティック・モンキーズ インタビュー

「変化することを恐れていない」―この覚悟こそ、デビュー作がイギリスのロックの歴史を変えたバンドが、それを超えるセカンドを作れた理由だろう。アークティック・モンキーズの新作『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメアー』は、前作の高評価に溺れなかった4人の手で、ロックンロールの力がいかに人々を巻き込むかを証明する作品として生まれた。そのあたり、アレックス・ターナー(Vo&G)とジェイミー・クック(G)に話を訊いた。

文・取材/妹沢奈美

アーティスト写真/ Richard Kelly、Perou、ミッチ池田

フォトギャラリー写真/ミッチ池田

MSN:19歳の時にファースト・アルバムを作り、21歳でセカンド・アルバムが完成しましたが、この二つの間の時期にあなたたちが実生活で経験したことはどの程度、新作に反映されたと思いますか?

アレックス:そうだな、もうずっと歌を書いてきて、いつだって永久持続できるようにがんばってきたんだよね。で、ファーストを作ってからセカンドを作るまでは、実質的には1年しか間がなかった。一昨年の9月にファーストをレコーディングして、今回も去年の9月に取りかかったからね。で、その間何があったかというと、とにかくたくさんの人たちと出会って、世界中を回った。その中でいろいろ交わした会話が、曲を書くきっかけにもなったと思うよ。一番大きい経験と言ったら、何より、そうやって自分たちが旅をしたってことじゃないかな。

MSN:その間にあなたたちは、イギリスを代表するバンドになったわけですが、新作の「Teddy Picker」には“The kids always dream of making it,whatever that means(キッズはいつも成功を夢見てる、それが何を意味するかも知らずにね)”というフレーズがあり、とても興味深く感じました。

アレックス:ああ、うん、そのフレーズが浮かんだ時のことはすっごくよく覚えてる。『お前は成功したんだよな』っていうような話をいつもする人たちがいるんだけど、僕は、そういうのには、ちょっと違和感があるんだ。というのもある時、人と話をしていて…あれはどこでのことだったかな、ちょっとわかんないなあ。とにかく、その人は俳優の卵でさ、『ドラマに出たいんだ。君は成功していいなあ。僕も成功したいんだよ』って僕に言うんだよ。それって、妙な話だなって思ってね。だからこの曲は、最近、名声を得ようとして必死な人達のことを歌ってる。そういうものに対して、僕はすごく違和感を感じたからね。