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浅井健一 インタビュー

ジャパニーズ・ロックシーンを牽引し続ける、孤高のアーティスト浅井健一。リスナーのみならず、そんな唯一無ニの存在感を誇る彼を敬愛するミュージシャンは計り知れず…。とにかく彼が奏でる音楽は、彼から発っせられる歌声には、彼以外の何者も表現することが不可能な浅井流オリジナリティと熱い魂が宿っている。一度その楽曲を、音色を耳にした人には、もはや解釈の必要性などないだろうが、まだ彼の音塊に触れたことがないという人は、ぜひこの機会に浅井ワールドを体感してほしいと強く思う。きっと大きな稲妻が走るハズだから。

シングルとしては、約7ヶ月ぶりとなる新作「FIXER」は、本人いわく、歌詞に深い意味はないと言う。しかし、言葉遊び的なフレーズの数々の中に、その物語の背景や強烈なメッセージが描かれており、きっとこの曲を聴いた誰しもの胸にグサリとそのことばたちが突き刺さってくることだろう。サウンドの方は文句無しにうねりまくるビートが心地いい! まさに、4月からは全国ツアーも行われるだけに、ぜひ早く生のライブで体感したい、臨場感たっぷりの奥行きのあるナンバーに仕上がっている。

またシングルリリースと同日にLIVE DVD「Johnny Heaven」、さらには画集「Jet Milk Hill」も発売(東京では4月8日まで個展を開催! )と、この春は、待ってましたとばかりに勢力的な活動を展開し、その多彩な才能を惜しげもなく披露している浅井氏。今回は、待望の新作についてはもちろん、画集、ライブ、そして、プライベートにいたるまで…幅広く語ってもらった。
取材・文 / 星野彩乃 撮影 / 森リョータ

俺の中で大好きな曲だったからシングルにしたいなって思って。本当は別に出そうと思ってた曲があったんだけど、突然これにしようって変更になりました。

MSN:随分久々の音源ですね。この曲はどんな風に生まれたんですか? 

浅井健一:ある日ギターを弾いてたら、フレーズが出てきて、気付いたら出来てたって感じだね。

MSN:いつもそんな感じですか? 

浅井健一:だいたいそうだね(笑)。

MSN:歌詞も同時に出来たりするんですか? 

浅井健一:そういうときもたまにあるけど、歌詞はあとからつけることがほとんどで。今回の「FIXER」に関しては、歌詞の意味というものは、そんなになくて。

MSN:そうだったんですか? 今作の歌詞からはものすごく強いメッセージ性、胸がえぐられる感じがしたんですが。

浅井健一:もちろん曲によっては、歌詞が重要なものもたくさんあるんだけど、今回のシングルに関しては、それよりも聴いた雰囲気がかっこよければいいかなって。途中からそういう考えに変わりました(笑)。

MSN:最初を思い描いていたものとは違った方向にいったと。

浅井健一:うん、違ったね。いつも偶然(生まれるもの)に頼っているから、偶然そういう風になっていったらいいなと思いながら作っていってたけど、最終的にそんなに深くない感じが自分の中でしたんだよね。

MSN:いや、今作もかなり深いな〜と。勝手にこっちは感じたんですけど。

浅井健一:そうやって勝手に感じてもらえるのが、逆に僕はいいかなって思うんだよね。

MSN:あまり与えられすぎると、考えるという行為をしなくなりますからね。

浅井健一:言っちゃうと狭くなっちゃうからさ。

MSN:確かに限定されてしまいますもんね。

浅井健一:とにかくこの曲は俺の中で大好きな曲だったからシングルにしたいなって思って。本当は別に出そうと思ってた曲があったんだけど、突然これにしようって変更になりました。

MSN:そこまでしてまでも今、出したかったと。

浅井健一:最初は「FIXER」ってタイトルじゃなくて、「テディー」って言ってたんだけど。