エンター・シカリ インタビュー

イギリスの音楽誌で、こぞって今年最も注目すべきアーティストに挙げられたのが、エンター・シカリ。平均年齢20歳の4人組だ。ハードコアが放つアグレッシブなエネルギーに、エレクトロニクス満載のレイブなダンスビートを融合させた危険な音楽でありながら、80年代を彷彿させるポップ感や問題意識の高い歌詞も盛り込んだ不思議なバンドである。ラウトン(Vo,Electronics)、ローリー(G)に話を聞いた。
取材・文 / 伊藤 なつみ 撮影 / 堀 弥生
インドの言葉で“シカリ”は“ハンター”という意味なんだ。だから“ハンター登場! ”みたいな感じだね(笑)。(ラウトン)
MSN:結成のいきさつを教えてください。
ラウトン:僕とロブ(D)とクリス(B,Vo)が同じ小学校に通っていた。10歳の頃から僕とクリスで、適当に歌を作ってはテープに録音して遊んでいたんだ。13,14歳くらいで3人でバンドをやるようになって、2003年の17歳の時にローリーがバンドが入って、そこからエンター・シカリとして正式に活動し始めた。
MSN:今の音楽性がまとまってきたのは?
ラウトン:ローリーが入ったおかげで、僕はそれまで担当していたギターをやめて、エレクトロニクスの機材で音を追求し始めたんだ。シンセとか使ってね。最初はイントロにそれを使ったり、SE的な情景として後ろに音が流れているような感じにしていたんだけど、パワースポットを使ってメロディを作ったり、シーケンサーを手に入れて、キーボードで書いたメロディを倍速で使ったり、いろいろ試しているうちに、テクノっぽいものとかサウンドに入れていくようになったんだ。
MSN:バンドを始めた頃はどんなバンドに憧れていたの?
ラウトン:地元のハードコア系のライブによく行ってて、隣町のシックスとか良く見たね。ロンドンでもハードコアばかり、アメリカだったらDillinger Escape Planとか好きだった。ライブをたくさん見てきたことは僕らのパフォーマンスに大きく影響を与えたと思う。
MSN:バンド名の意味を教えてください。
ラウトン:インドの言葉で“シカリ”は“ハンター”という意味なんだ。だから“ハンター登場! ”みたいな感じだね(笑)。僕の曾祖父が第1次世界大戦の空軍戦闘機に乗って、ドイツ軍と戦っていた、その戦闘機の名前が“シカリ”だったんだ。それで激突しそうになったときに、曾祖父が「空に舞え! 」と叫んだって言うから、その言葉をアルバムタイトル「テイク・トゥ・ザ・スカイズ」にしたんだ。

