平原綾香 インタビュー

平原綾香通算5枚目となるオリジナル・アルバム『そら』が完成した。今作はタイトルが示すごとく、全曲“そら”をモチーフに世界6か国(日本・韓国・カナダ・アメリカ・イタリア・スウェーデン)の作家が楽曲制作を手掛け、叙情的な美しいメロディーに彼女の豊潤で情感あふれる歌声が重なった、これまで以上にシンガー・平原綾香の素晴らしさを堪能できる、彼女の歌力、本質的な部分に迫った作品といえるだろう。とはいえ、向かう先は内ではなく外。まさしく壮大な空を連想させる 全体的に非常に開放感溢れる仕上がり。今春いよいよ大学卒業を迎える彼女に、アルバムについてはもちろん、現在の心境、今後の展望についても語ってもらった。
取材・文 / 星野 綾乃
MSN:新作『そら』は、世界6か国の作家の方達が“そら”をキーワードに作曲されたという、非常にコンセプチャルな作品ですね。最初からこのタイトル、テーマを決めて、アルバム作りに取りかかったとか?
平原綾香:最初から決めて作り出したというよりは、1曲目に出来た「そら」という曲と「感謝」という曲で、共通していたテーマが“そら”だったんですよね。それで『そら』をタイトルにしたアルバムにしようということになり、それから意識的にというよりは、自然な流れで、タイトルに導かれるように“そら”を連想させる曲が集まってきたんです。
MSN:また空ではなく、ひらがなの『そら』というタイトルですが。そこは平原さんの思いだったり、何かこだわりがあったりするんですか?
平原綾香:漢字で書くと“から”とも読めてしまうじゃないですか。でも、この“そら”という二文字には思いがいっぱい詰まっているのに違うなって思って。それに昔からそらということばは、よく使っているみたいで、自分では全然気付いてなかったんですけど、これまで書いた詩を見てみたらやっぱり多く使っていて。わたし、そら好きだったんだなって、改めて思ったんですよね。そらって、人の心の移り変わりになんとなく似てるというか。そらの色や雲のかたち、天気、雨が降ったり、晴れたり、雲が出てきたり、雷が鳴ったり…同じときがないし、その変化は誰も止めることができないと思うんです。それは人の心も一緒で。
MSN:確かに、人の心そのものといっても過言ではないですよね。しかも、そらって見上げると気分が前向きになったり、妙に感慨深い気持ちになったり、自分と対峙することもできたりと、いろんな思いを味わうことができる、すごく偉大なものだと思うんですよね。
平原綾香:わたし自身、そらにいるときとか一番楽しいですし。

