クリスタル・ケイ インタビュー

「実らない恋」をテーマにしていて。そういう哀しい物語を、どうしたらいい感じに、気持ちよく聴かせるか、そこが大変だった。
クリスタル・ケイ、久々のシングルリリースである。昨年末、J-waveの冬のキャンペーンソング「As One」「STILL」を(同曲で英語詞、日本語詞の歌詞違いバージョン)配信限定で出すなどして助走をつけ、今回の1月17日発売シングル「きっと永遠に」で本格的にリリース再開。映画『僕は妹に恋をする』のエンディング・テーマでもあるこの曲の1か月後には、次のシングル「こんなに近くで…」もリリース。これまたアニメ『のだめカンタービレ』の主題歌と、世の中のクリスタル需要の高さを実感させるタイアップ攻勢。おとなしめだった06年のぶんを取り戻すかのように、どうやら今年は動いてくれそうだ。
取材・文/亀田裕香
MSN:ジャム&ルイスプロデュースの「Kirakuni」以来、約1年ぶりのリリースですね。充電してました?
クリスタル・ケイ:…というわけでもなくて。シングルとアルバムを春にリリースして、そのあとツアーをやって、それが4月頃で…。たまたま空いちゃっただけですね。その間は大学行ってました。学校の友達7人でオーストラリアに行ったり、他のアーティストのライブをたくさん観たり…ジャスティン・ティンバーレイク、クレイグ・ディビッド、宇多田さん、嵐も! (桜井)翔くんがいつも呼んでくれるんですよ。だから、結果的に少しゆっくりできたかな。それまで他のアーティストのライブを観たくても観る暇がなかったから。で、夏頃から、とくに目的を決めずにある曲を片っ端からレコーディングしてデモをためていって。ちょっと時間が空いちゃったんで、次、どうしよう? って不安になりつつ…ちょっと緊張というか、プレッシャーがあったんですけど。でもその次を決める前に、映画のエンディング・テーマのお話をいただいたりして、話が進んでいった感じです。
MSN:「きっと永遠に」はそのデモの中から?
クリスタル・ケイ:うん。台本を読んで詞を書き直してもらって。映画が“妹に恋をする”っていう、絶対に実らないシチュエーションで、だから詞のほうも、「実らない恋」をテーマにしていて。そういう哀しい物語を、どうしたらいい感じに、気持ちよく聴かせるか、そこが大変だった。でも、詞よりもメロディに集中するタイプの曲なんですよね、これ。ストレートにどんっ! と来るタイプだから。
MSN:王道のバラードですよね。どんどん壮大に盛り上がっていく。
クリスタル・ケイ:実はこういうスタンダードなバラードって初めてなんですよ。だから最初、どう歌っていいかわからなくて、そこもちょっと苦労して。
MSN:次の「こんなに近くで…」は軽快な、クリスタルらしい曲ですね。ベートーベンの曲のフレーズがストリングスで入ってるけど、全然違和感なく溶け込んでて。
クリスタル・ケイ:最初はもっとプレーンな感じだったんですよ。なんていうのかな…べったりした? おとなしい感じで、ちょっと違うなと思ったんで、こういうハネた感じのアレンジを加えてもらって。「一番好きな人なのに、(気持ちを知られないよう)嘘ついてる」っていう状況が…わかる〜! って思いながら歌ってましたね。「Kiss」以降、大人な詞が多かったんで、こういう詞は久しぶりで。昔はこういう詞ばっかりだったから、なつかしい感じもしてました。

